（1）アーサーズ・ストーン （ヘレフォードシャー）
伝説にはよくあることなのですが、単独の事象に対して、複数の説が存在することがあり
ます。ここの古墳には知られているだけでも3通りの話があるのです。
① アーサー王の戦いの古戦場を記念して巨石が建立されたとのことです。詳細不詳です。
チョット消化不良の伝説ですよねェ。
② アーサー王が巨人を討った時には、ここにはすでに古墳があって、大石が露出しており
ました。巨人が倒された時に、岩の上にキズをつけたそうで、今でもその痕が残ってます。
③ 冠石の2つの痕は、実は、アーサー王が祈りを捧げた際に、膝をついたために出来たと
伝えられています。随分と体重がおありになった方だったんですね。
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所在地： ヘレフォード（Hereford）とヘイオンワイ(Hay-on-Wye)の中間地点。ワイ川沿いの谷がのどかに
広がり、西に盾のように展開するブレコンビーコンの山岳が遙かに見渡せる尾根上。
建造年代： 新石器時代 (紀元前3700年～2700年)
構造： 南北を基軸とするドルメン。巨大で分厚い笠石（約25トン、2つに割れている）の後方は、下の支柱
が倒れてしまったため地面に引きずっている。
支柱は計9個。羨道は東入口から4.6ｍ長さ。盛土（南北約25ｍ）は失われている。
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＜参考資料＞
“Arthur’s Stone, Herefordshire”, (https:en.wikipedia.org/wiki/), Retrieved
19 April 2020.
“Arthur’s Stone”, (https://www.english-heritage.org.uk/visit/places/arthurs-stone/),
Retrieved 19 April 2020.
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（２）ウェールズのアーサーズ・ストーン （セフンブリン台地）
（2）アーサーズ・ストーン（Maen Ceti）（セフンブリン台地 Cefn Bryn、 ウェールズ）
この話は、アーサー王の数ある伝説のうち、王がいかに大男で力持ちだったかの証です。
ある時、アーサー王がウェールズのカーマセン州(Carmathenshire)を旅しておられた時のこと。歩く度に靴に違和感を感じたので靴の底を見たところ、小石が挟まっておりました。王はその小石を摘まみ、ヒョイと遠くへ軽く投げ捨てたのですが、何と、その石は空中を飛んでゆくうちに、益々大きくなっていったように見えました。従者達には遙か南へ消えていったように思えましたが、どこに行ったかさっぱり分かりませんでした。後々判明したことですが、20～30kmも飛んだでしょうか、ロウガー湾(Loughor
Estuary)を横切り、ガウワー地方のセフンブリン台地(Cefn Bryn)のてっぺんに落ちたとのことです。そこには、25トンもの巨石が見つかるはずです。
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所在地： スワンジー (Swansea) の西方のガウワー半島の中央にあるセフンブリン台地(Cefn Bryn)。
建造年代： 新石器時代 （紀元前2500年～頃）
構造： ヘレフォードシャーの古墳よりも分厚い冠石（約25トン）のある羨道墳。詳細不明。
附記： ウェールズでは、有名な史跡で、1882年に史跡法が制定された時、最初に指定されたものの一つ。
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＜参考資料＞
“The Legend of Arthur’s Stone (Maen Ceti)”, (https:www.visitswanseabay.com/blog/2017/06/01/Legend-arthurs-stone/),
Retrieved 19 April 2020.